本人訴訟の訴状でやりがちな失敗は「言いたいことを全部詰め込むこと」です。
主張の軸を一本に絞り、契約書・証拠から逆算して構成することで、裁判官に伝わる書面になります。
「感情で書いた訴状」が法廷で崩れる構造
感情が高ぶった状態で訴状を作ると、「全部書きたい」状態になります。隣人トラブルの経緯、管理会社の対応、精神的ダメージ、警察への不満——これらを全部入れた訴状は、裁判官から見ると「で、何が言いたいんですか?」という状態です。
AIに文章を作らせてそのまま提出するパターンも同じ問題を起こします。法的な形式は整っていても「自分の事件の主軸」が見えない書面になりがちです。
本人訴訟で第一回口頭弁論が終わった後、裁判官が「契約書の約款をよく見てくるように」とヒントを出すケースがあります。このヒントを受け取れるかどうかは、法廷に感情的な状態で臨んでいないかどうかにかかっています。
主軸は「感情」ではなく「契約書の一文」から作る
準備書面を作るときの最初のステップは、訴状の論点を一度全部捨てて、賃貸借契約書の約款を最初から読み直すことです。
「被告は、近隣のトラブルに対して必要な措置を講じなければならない」
このような一文が約款に存在することがあります。見つかれば、主張の軸はここに集約されます。
・管理会社はトラブルを認識していた
・それにもかかわらず必要な措置を講じなかった
・その結果、原告の安全な居住権が侵害された
感情ではなく、契約書に書かれた義務の不履行として構成することで、争点が一本化されます。
本人訴訟時の訴状注意点
① 訴状を書く前に契約書の約款を読み直す
争点のヒントは契約書にあります。「管理会社の義務」「必要な措置」に関する条項を探し、そこから主張の軸を組み立ててください。感情から出発した主張より、契約書の文言から出発した主張の方が法廷で機能します。
② 主軸から外れる段落を削る
準備書面を作成したら「この段落は主軸と関係があるか」を一段落ずつ確認してください。AIに「主軸から外れている段落はどこか」と聞くと、論点のズレを指摘してもらえます。ただし最終判断は自分でする必要があります。
③ 法廷のヒントを受け取れる状態で臨む
第一回口頭弁論では、裁判官が論点の整理を示唆することがあります。感情的な状態で臨むとこのサインを見逃します。「裁判官が何を言っているか」を冷静に聞き取ることが、準備書面の質を決めます。
本人訴訟でつまずきやすいチェックリスト
- ✅ 訴状の主張を一文で言えるか確認した
- ✅ 契約書の約款から義務の根拠を探したか確認した
- ✅ AIの出力をそのまま使わず、自分の事件の文脈に合わせて修正したか確認した
- ✅ 感情的な表現を事実ベースの表現に置き換えたか確認した
- ✅ 準備書面の各段落が主軸と連動しているか確認した
【noteで詳細書いてます】
整理されていない状態では、適切な判断が難しくなることがあります。
※対応が遅れることで不利になるケースもあります
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